自分にとって良い人、面白い人、愛すべき人、嫌いな人など、色々いると思います。
しかし、その人のことを認識しているのは、あくまで自分の脳であるという事実があります。
例えば、嫌いな人がいたとして、でもその「イヤな感じ」をクリエイトしているのは、あくまで自分の脳です。
逆に、愛すべき対象がいたとして、その「愛おしい気持ち」を創り出しているのも、あくまで自分の脳ということになります。
つまり、良い人の良いエネルギーも、悪い人の悪いエネルギーも、結局は、自分の中で作られていることになります。
様々な人に会った場合、会った人の数だけ様々なエネルギーパターンを脳内で創り出し、自分はそれを体感しているのです。それだけ、脳はクリエイティブにできているということです。
言い換えると、人はいつでも、どこでも、誰に会っていても、常に自分の創り出すエネルギーを体感していることになります。つまり、自分自身を体感していると言えるのです。
人生は自分自身を体感する構造になっていたのです。
一見、イヤな人に会ったら、イヤな気分になるのは、その人のせいだと思ってしまいますが、もし、自分の中に「イヤなエネルギー」を創り出す能力がなければ、「イヤな気持ち」は体験することができません。
だから、自分の心の中に浮かぶ全ての他人は、自分が作り出しているエネルギーパターンなのです。他人でありながら、自分自身のエネルギーパターンだということです。
そして、多くの場合、人は自分の中で勝手に創り出したエネルギーパターンに苦しんでいます。それが人類共通の課題、「人間関係」です。
しかし、人間関係の問題は、視点を変えて見ることで、大部分をコントロールできるようになるのです。
考えてみてください。イヤな人を想像して、イヤな気持ちになったとして、それは、自分一人でやっていることですよね?自分の中で勝手にイヤなエネルギーを創り出し、勝手にそれに苦しんでいるわけです。その間、相手はバカンスを楽しんでいるかもしれません。考えてみればバカげていますよね。
だから、もし自分の人生をうまくコントロールしたいと思うのであれば、自分の心に浮かぶ「イヤな人」が発するエネルギーを自分の中で変えてしまえば良いということになります。自分の中で発するエネルギーですから、自分で変えることは十分に可能なのです。むしろ慣れれば簡単です。
具体的には、イヤな人を想像して、自動的に感じる気持ちを、そのまま放置しておくのではなく、自分にとって都合の良い解釈を加えるのです。
例えば、
「あのイヤな人は、自分がこんなにイヤな気持ちを体感できることを教えてくれた。自分のクリエイティブの無限の可能性を教えてくれてありがとう。」
これも一つの解釈です。解釈を変えると、その人が発するエネルギーパターンが変わりはじめます。
ポイントは、すこし距離をとって、俯瞰的に見ること。そして、イヤな気持ちを感じてしまう自分を許し、同時に相手のことも許すことです。あとは、それを繰り返します。
すると、始めは時間がかかるかもしれませんが、次第に自分の中で感じる、相手のエネルギーパターンが変化していきます。そして、自分の中で相手のイメージが軟化していきますので、それも許していきます。
人間関係をうまくコントロールする方法は、相手をどうこうすることでなく、自分の脳が創り出すエネルギーパターンを変えるということなんですね。
人間関係では、相手に変わってもらいたいと思ってしまいがちですが、基本的に、相手は変わりません。しかし、相手に変わってほしいという期待を完全に捨てることで、相手が変わる可能性は最も大きくなりますので、それは覚えておいても良いと思います。
宇宙はそういう仕組みでできているようです。
「人間関係」は自分の内部のエネルギーをコントロールすることで解決できる、つまり、「自分関係」を解決することだったんですね。
以上、偉そうに話しましたが、僕自身は全く聖人君子でもなく、好きな人もいれば、嫌いな人もいますし、それらをぜんぶ含めて、ゆるーく、そして俗的に生きています。それで良いと思っているんですね。草
ただ、人間関係で大きな問題に直面した場合や、過去の人間関係から未だにイヤな感情が湧き出してしまう様な場合には、今日説明した方法を使って、自分の内面を癒していくと良いかと思います。